2023年12月9日(土)、パラ陸上・白砂 匠庸選手(あいおいニッセイ同和損保)が鴻巣市役所本庁舎4階第会議室にて「鴻巣市障がい者スポーツ講演会」を行いました。
鴻巣市は障がい者スポーツ教室やニュースポーツ出前講座を通して、障がい者スポーツの認知向上、普及に取り組んでおり、当講演は連携協定に基づき、当社に依頼があったものです。
会場には市議会議員の方やスポーツ協会の方も含め、30代~70代の方々が50名ほど参加しました。白砂選手は「パラリンピック パリ大会を目指して」をテーマに、障がいを負った経緯や障がいを負ってからの日常生活やパラ陸上競技について、自身のエピソードを語りました。
冒頭、鴻巣市長からの質問があったパラ陸上のクラス分けについても説明しました。英数字のひとつひとつが①競技種目、②障がいの種類、③障がいの程度、④クラス・ステータスを表していると説明しました。自身のF46という同じクラスであっても、指骨有無や腕の長さの違い等々、個人によってまったく異なると語りました。機会がないとなかなか聞くことのできない内容ということもあって、メモをとる参加者の姿が多くみられました。
思春期の頃からみかけを気にして装飾用の義手を装着していた白砂選手は、今は車の運転時と競技するときだけ装着しているそうです。義手無しで走ると、バランスが崩れタイムが落ちること、やり投げをして義手の指がすべてとれてしまった経験から、現在の義手は指を固定し、手のひら部分には粘土で重さを調整していると話しました。講演しながら実際の義手を回付すると、会場にいる参加者は興味深く観察しながら、熱心に話を聞いていました。
また、東京パラリンピックの舞台についても写真を交えながら紹介しました。選手村の話は選手でないと知りえない情報も多々あり、参加者の関心を一気にひきつけました。
そして2大会連続出場を目指し、今は来春・神戸で行われる2024年パリ・パラリンピック出場をかけた試合に向け、コンディションを整えて練習を励んでいると意気込みを見せました。
質疑応答では白砂選手が自身の前向きな考え方や行動について語ることで、参加者を魅了しました。参加者からは、「とても良い講演で感動しました」、「とても参考になりました」、「パリオリンピックに向けて頑張ってほしいです」と感想をいただき、大盛況の中、講演会を終えることができました。
あいおいニッセイ同和損保は、今後もパラスポーツを通じた「共生社会の実現」に向けて様々な発信をしてまいります。